2008年09月16日

お香の歴史3

お香については専門家ではありません。
私なりに得た知識を、お香をまったくご存じない方向けに、書いておこうと思います。
専門家ではないひとりよがりの知識であること、ごく初心者の方むけの記述であることを、
ご理解の上、参考としていただければ、と思います。



「香道」の成立は室町時代

平安時代の香は「薫香(たきもの)」と呼ばれる「練香(ねりこう)」でしたが、
日本人が香木を焚き、その香りを楽しむようになったのは、鎌倉時代に入ってからです。
貴族から武士へと政権が移り、人々の美意識や価値観に大きな変化があったのでしょう。


さらに室町時代、足利義政の元、茶道や立花(華道)とともに「香道」が成立します。


「香道」は一定の作法のもとに香木を焚き、その違いを聞き(香りをかぐこと)あてますが、
それだけでなく、古典的な詩歌や故事、情景を鑑賞する文学性、精神性の高い芸道です。

足利義政は室町幕府の8代将軍ですが、3代将軍義満の孫にあたります。
足利全盛期を築いたとされるおじいちゃんに対して、孫の義政は政治は側近まかせで、
建築や庭園、絵画、その他様々な趣味にかまけていた、困ったお坊ちゃんだったよう。
けれど、こういう桁はずれの道楽者がいてこそ、文化の花がひらくというもの。
この時代の文化はその後の日本に大きな影響をもたらします。

ただし「香木」はやはり貴重品。茶道や華道は、その後庶民にまで広がりましたが、
香道があまり広がらなかったのはそのためとも言われています。



「お線香」は江戸時代生まれ

「香」というと多くの方が思い浮かべられるのは「お線香」かと思います。
この「線香」の製造技術が日本に伝わったのは今から400年ほど前。
比較的歴史は新しいのですね。これは意外です。
朝鮮から渡った人が長崎で作り始めた、という説と、
中国福建省から五島一貫という人が堺に技術を伝え、京に定着した
という説があるそうです。
たぶん、いくつかのルートがあったのでしょうね。


参考文献
平凡社「日本の香り」
学研 「かおる」
株式会社松栄堂 「香りのさんぽ」

無断転載はお控え下さい。




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posted by 店長 at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | お香について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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